国家論、第5部、完成:なぜかくも日本がおかしくなっているかの根拠

  • 2018.06.07 Thursday
  • 12:53

 

国家論補遺2「<私>を再生産する共同幻想国家・国家資本」をやっと脱稿。

またもや、560ページになってしまいました。

再生産様式の客観の側からの考察で、前著の心的な側からの考察と、メビウスの帯のように構成されます。

学校と家庭を両極にした制度的再生産が、経済的再生産、文化的再生産などを結びつける、その再生産様式の連関を開示しました。

そして、

 「真摯に」国民に耳を傾けず、「徹底的に」不追求をなす、首相、副総理。

 「真面目に」公文書改竄し、「真剣に」虚偽答弁する官僚。

 「本気に」データ改竄し、「懸命に」検査不正する大企業。

といった事態が起きる、国家資本の構造を解析しています。

元凶が「大学知」であるということです。

対象喪失、自己喪失が、不可避に構成される。それは、自分が作った国家資本の疎外外化からの構成です。

「<私>が再生産する共同幻想国家・国家資本」であるということです。

この<私>とはいかなるものか示しています。

 

だから、麻生大臣のような、平然とした答弁がしゃあとできる。自民党でさえ、政治的道義性があるんだといっても、聞く耳持たない。主観を保証しているのは、国家資本です。

日大で起きている「大学知」と同質ですが、劣等校だからではない、東大を頂点にした近代大学知が150年で構造化してきた効果です。

 

「アルチュセールのイデオロギー的国家装置」の批判了解

「ブルデューの再生産論」の再領有

「マルクスの要綱・資本論」の再解読

の再考察をシニフィアン位置から徹底し、邦訳に表現される誤認体系の「大学知」が、知的考察を歪め切っている、pratiquesを性懲りも無く「実践」と訳し続け、acteの意味を全く把捉していない、reconnaissance(再認)への了解もない、などなど、フランス現代思想の語学優等生たちの無知の知が、それをさらに実行している、知の土台がひっくり返っている、根拠は示した、これは悲惨です。

そんな国家のトポロジー構成の解析をしました。

 

7月10日発売です。

ehescbook.comへ。

 

国家論5部作、全部で2500ページを超えましたが、ここまでやらなくては国家=<私>を論じられない。

いやはやこの2年間、疲れました。批判体系の統括です。

可能条件の通道は、そこから見出せます。

 

こういう作業は、商業出版でなされ得ない。知が退廃するもう一つの根拠です。

真の知的生産は自分でやればやれるのに、やれない文化市場(わかりやすく、やさしく、売れるように)になっている、それは自分たちが作ったこと、他人のせいではないのに、良きことは自分、悪しきは他人のせいにする、主語制様式=国家資本の効果です。

1968年5月、を振り返りながら、まだ、「資本が悪だ」「国家支配だ」と外在化して、マルクス主義が作った言説知で思考している大学知、自分がなしたことを「他なるもの」のせいにする思考形態。賃労働大学人の思考様式です。もう、虚偽です。

編集者も、書評者も、何とか賞の審査委員も、マスメディアも、皆、大卒知性の「大学知」の共謀世界市場です、完全なる「知」の落下です。対象を見ない。対象を創出できない。対象は、そこに所与でシニフィエ実在しているものでしかないと思い込んでいる。それどころか「言った」シニフィエしか真実ではない、公文書に記載されたことも事実ではないと否認する。

 

剰余価値、剰余享楽の概念を転移させました。

すると、マルクスはそんなこと書いていない、ラカンはそんなこと書いていない、などが大学知性。

シニフィアンは、意味の意味の中に沈んでいるのに。シニフィアンスはシニフィエを有していないのに。

理論生産の否認です。

若い人たちの著作をいくつか読みましたが、優秀なのに、同一の、凄まじい知的劣化に貶められています。

善をなしたい欲望は即座に道を誤らせ、他者に善かれと望む都合のいいごまかしであり、善は主体の言い訳でしかない、とラカンはいっているのに、「悪の凡庸さ」に負けない「善の凡庸さ」に溢れている、実践、政治感覚です。

最善は最悪になる、という自戒さえない。

場自体が、もうひっくり返っているのでしょう。

<資本>と<場所>の喪失・否認が、本源的根拠です。述語制の喪失・否認が、本質根拠です。

 

 

 

 

 

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