鹿島アントラーズ、南米王者に勝つ:Jリーグはここまで来た!

  • 2016.12.15 Thursday
  • 00:05

 

前試合もそうだったが、前半押しまくられるも点をとらせず、今回はビデオ判定もみかたにつけ、PKで1点先取。

後半のディフェンスも絶えしのいだどころか、さらに2点。

すごいことになった。敵側が、なめていたことがあったにしても、すごい。

高校時代の同級生、木之本興三が命をはってプロ化として創出したJリーグは、ここまで来た。

いまや、彼は両脚切断の車いす生活だが、生き延びつづけ、今回は、ワールドカップ誘致よりも喜んでいるのではないかとおもう。

彼の存在無くして、日本サッカーはここまできていない。

ある日、銀座の喫茶店で、木之本とばったりあった。何をしているのかといったなら、サッカーのプロ化をするのだと。そこからまたつきあいがはじまり、Jリーグは開幕。そして日本ではじめてなされるワールドカップ誘致、決勝戦での式典をどうするかで、ロッキーといっしょに毎晩のように彼と会って、3人でときを過ごした。ふりかえってみると、気楽に話し合えるのは、われわれしかいなかったからであろう、孤独な闘いはつづいていた。ワールドカップ後、彼はJリーグを去ったが、川淵に対峙しえたのは彼だけだった。

その後、治療の副作用で片脚切断、そして、両脚切断にまでいたるも、強靭な生命力でいきぬいている。

彼の功績を知る人は知っている。

 

ナショナル・チームの闘いよりも、おもしろいクラブの闘い。場所チームの闘いである。

国家間交通ではない、場所間交通をなりたたしめているクラブ間の試合である。これは、未来の、政治的、経済的な可能性を象徴する。国家配備をこえる可能な統治制化のモデルである。

 

こうなると、レアルマドリードには、明日、勝ってもらって、決勝戦での、まさに夢の闘いを観たいものだ。こてんぱに負けるかもしれないが、ひょっとしたなら、ということがいまの鹿島なら起きうるかもしれない。

ジーコが鹿島にかつてやってきて、選手としての闘いの世界レベルのあり方を、食べ物にまで配慮しておしえこんだ、そうしたことからはじまった長い蓄積がここまでのものをうみだした。若手が世界にでていって活躍し、みちがえるJリーグになっていった。

スポーツの文化蓄積というものがあるのだとおもう。

日本は、ようやくプロ・スポーツ国になってきた。だが、まだまだ、選手たちの境遇は、改善されていかねばならない。

Jリーグは、その先鞭をつけたものであり、先行して膠着していたプロ野球のあり方さえも変えていった。

木之本は、日本スポーツ界の基盤を変えた男である。何十、何百、何千、何万、何十万人の蓄積が、日本サッカーのここまでの効果、結果をはたしえることになったのはいうまでもないが、その起点は、集団組織意志が強く働く日本で、ただの一点から、世界意志のレベルを個人意志でつらぬき切り開いた男がいたからだ。

彼の存在を忘れてはならない。

 

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